社員インタビュー いつも目指しているのは、
みんなが幸せになれる
エキナカをつくること。

T.K.2004年新卒入社

デベロップメントカンパニー
マーケティング戦略部
リーシングユニット

プロフィール
就職活動では流通小売業界を志望していた。当時の駅構内はキオスク売店や立ち食い蕎麦店が大半で、駅にコンビニエンスストアがオープンし始めた頃だった。そこにエキナカの可能性や将来性を感じて当社へ入社。エキナカの代表格である「エキュート上野」と「エキュート大宮」の運営・リニューアルに長年携わり、時代の流れにマッチしたエキナカづくりに日々取り組んでいる。
経歴・異動歴
入社後1年間は、キオスク売店やニューデイズでの店舗研修。2005年~2008年は東京支店でキオスクの営業担当として、POSレジ導入や新しいマネージャー制度の運用に取り組む。2009年にデベロッパー営業部に異動し、2011年開業のエキュート上野の開業メンバーとして「スイーツ」「飲食」店舗の誘致を行うリーシング業務に取り組む。2012年にデベロッパー営業部営業課へ異動。売上不振ショップのフォローを担当。2018年にエキュート上野運営事務室への異動を経て、2020年マーケティング戦略部リーシングユニットへ異動。現在はエキュート大宮のリーシング業務を担当している。

エキナカをつくることは、
街をつくることなのかもしれません。

直近の約10年間、私はエキナカにショップを誘致するリーシング業務に携わってきました。「このショップがエキナカにあったら、お客さまも喜んでくださるだろう」と想像し、自身が計画から携わったお店が現実として開業する瞬間は、何度経験しても嬉しく、特別な感覚を味わうことができます。

2011年にオープンした「エキュート上野」では、開業メンバーとしてスイーツ・飲食店のリーシング業務に取り組みました。約2年間かけて誘致したいショップにエキュートのコンセプトをご説明し、ご納得いただけるまで企画書を手に何回も説明しに伺うなど、契約からオープンまでをサポートしてきました。必死に想いを伝えて開店したショップに長蛇の行列ができている光景を見ることは、いつも感慨深いです。たくさんの人が利用する駅構内で、ご利用いただくみなさまの生活を豊かで便利にするお手伝いができている点は、この仕事のやりがいだと思います。わざわざ街中のお店に出向かないと購入できないようなものが、上野駅で通勤途中や新幹線乗車前に購入できるということは、当時大きな衝撃であり、駅の魅力を向上させることができたという自負もあります。

約10年前にオープンした「エキュート上野」も今ではすっかりと定着し、認知されるようになりました。昔はただ通過するだけの駅だったのに、今はエキナカを目的としてわざわざ足を運んでいただけるような駅になりました。エキナカをつくる仕事というのは、大勢の人が集まる“街をつくる仕事”と言えるかもしれません。この考え方は、今も忘れてはいけない基本スタンスになっています。

エキナカは、ただ人気店を
誘致すればいいというわけではない。

エキナカは、人気店を誘致すれば全てがスムーズにいくわけではありません。経営とは難しいもので、どんなに繁盛店であっても採算が取れず、撤退されてしまうこともあります。だからこそ私たちは、誘致するショップに夢や理想だけでなく、現実の厳しさも伝えていかなければいけません。

そう考えるきっかけになったのは、「エキュート上野」オープン時に誘致した洋菓子店。都心で1店舗だけ運営している小さなお店なのですが、私はそのお店の洋菓子の美味しさに惚れてしまい、「この美味しさをもっと多くの人に伝えていきたい」と熱心に口説き、出店を決めていただきました。しかしながら、うまくはいきませんでした。実は、オープンした2011年は東日本大震災があった年。当時の世間は自粛ムードで計画停電などもあり、ショップの販促も営業もあまりできないという状況でした。当初想定していた売上目標に届かない日が続き、結果、残念ながら撤退されることとなりました。自分の無力さを痛感し、成す術がないことがとても悔しかったです。この経験から私は、さまざまな未来予測もできる限り行いながら、ショップ経営者とじっくり話し合い、交渉していくようになりました。

2020年以降、コロナ禍で世の中の在り方が大きく変わり、時代の流れの中で、日々お客さまの求められることは変化していきます。この仕事を長年経験したからこそ感じることは、時流を捉えながら施設の新鮮さを維持し、飽きられない施設を作り上げるための努力をし続けるしかないということです。
ショップの売上状況を毎日確認し、営業施策やキャンペーンの企画、キャストの接客など、あらゆる観点でアドバイスをし、改善を図っていく。その結果、お客さまに喜んでもらえるようなショップ運営を継続できるのであれば、私たちも取引先さまもお客さまも、皆が幸せな状態だと言えるでしょう。そんな状態を維持し続けることが、私たちの役目だと思っています。

クロスステーションだからできる、実現したいエキナカは?

エキナカは基本的にお客さまが1日2回、行きと帰りで通る場所。1ヶ月で換算すると平日だけで40回も行き来することになります。そのため、“駅を飽きさせない”仕組みが大事だと考えています。例えば、企業やメーカーとコラボレーションをして、エキュートやグランスタと飲食店・コンビニエンスストア・自動販売機などが連動した、体験型のキャンペーンができたら面白いですね。駅全体をメディア化することで、駅利用者にも企業側にも魅力的な価値を生み出せるのではないでしょうか。これはクロスステーションでしか実現できない価値だと思っています。

(2021年12月 取材当時の内容になります)